ネパール日和 ネパールでは既製品があまりないので、いろいろな物を自分で交渉して作ってもらう。例えば、机が欲しい場合、オーダーメイドで作ってもらうしかない。 それで、家族の身長などを考慮に入れて、自分で寸法などを測り、設計図、イメージ図も添えて作ってもらうことに。しかし交渉の際に、まず自分の大きなミスに気づいた。ネパールの家具屋さんはインチで計算するにも関わらず、㎝表示で設計図を書いてしまった。さらに、設計図をアラビア数字で書いてしまった。ネパールで使われているのは、ネパール数字なので、年配の職人さんはピンとこなかったようだ。尚かつオーダーメイドなのに、職人さんの思い込みが激しいために、机や椅子の高さなどは、希望に合わせてくれない。一番いいと思う高さがあるみたい。そんな不安の残る交渉から2週間後。 ついに完成。 ネパールでは珍しく2週間で完成すると言った通りに完成して、喜んで見に行ってみた。 やはり、若干形が違った。せっかく寸法を書いたのに、職人さんの好みの形に変更。 さらに、ニス塗りをしなくて良いとお願いしていたのに、ニス塗りもばっちりしてくれている。 机2つに椅子2つを頼んだはずなのに、机2つに椅子を4つも作ってくれていた。(同じ値段で) それでも、自分のために職人さんが一所懸命に作ってくれたので 予想通りではないけれど、 これまでの家具のどれよりも愛着を感じた。 そんな矢先、運び屋の人が家に家具を持ってきてくれる時に、壁に椅子を強くぶつけてしまい、 早速、椅子の足の部分を少し割ってしまったけれど、 それも愛嬌。 深く考えない事にした。 この国では寛容でなければ生きていけないなぁ。